草思社

書籍詳細

清貧の思想
現世の栄達や富貴願望を否定して、現実の生を極限にまで簡略化し、精神の自由と心のゆたかさを得ようとした日本人の系譜を古典に即してたどる骨太の日本文化論。
ISBN 978-4-7942-0477-6
定価 1,602円(本体1,456円)
判型 四六判
頁数 224頁
初版刊行日 1992年09月16日
原書タイトル
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中野孝次
1925年、千葉県市川市生まれ。戦後、東京大学独文科を卒業。國學院大學で教鞭をとるかたわら、カフカ、ノサック、グラスなど現代ドイツ文学の翻訳紹介に努める。1972年、初の著作『実朝考』を刊行。著書に、自伝的小説『麦熟るる日に』、愛犬の回想記『ハラスのいた日々』、凛然と生きる文人を描いた『清貧の思想』、住み慣れた横浜という街を愛情込めてつづった『西洋の見える港町 横浜』、最後の著作『セネカ 現代人の手紙』他。現代人への警句と励ましに満ちた多彩な執筆活動を続け、2004年7月、79歳で逝去。
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