草思社

書籍詳細

ああ情けなや日本
―― 江戸っ子芸者の30年ぶりの日本
アメリカから帰ってきてみれば、人情は薄れ、野暮で下品になった日本に、ただ呆然。喜春姐さんが江戸の庶民の言葉で現代日本を痛撃する火の玉エッセイ55篇。
ISBN 978-4-7942-0223-9
定価 1,602円(本体1,456円)
判型 四六判
頁数 272頁
初版刊行日 1985年06月25日
原書タイトル
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中村喜春
1913(大正2)年銀座生まれ。2004年没。16歳で新橋の芸者となり、お座敷をつとめながら専門学校で英語を習得。海外の著名人の接待や、戦後の進駐軍との通訳で活躍。1956年アメリカに渡る。オペラのコンサルタントをするかたわら小唄や長唄など日本の古典芸能を教え、コロンビア大学等で東洋哲学の講義もしていたが、ニューヨークで晩年を迎えた。波乱万丈の生涯は本書およびその続篇である『江戸っ子芸者一代記』(戦後篇、アメリカ篇、ともに草思社)に詳しい。本書は、ドイツ語版、スペイン語版、チェコ語版はじめ世界数か国語に翻訳刊行され、それぞれに好評である。ほかに『ああ情けなや日本』『いきな女たち』『いきな言葉 野暮な言葉』(いずれも草思社)などの著書がある。
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