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世界最高峰のメンタル訓練法、本邦初公開!!

逆境に耐え、試練を克服するために不可欠な21世紀のスキル

 ここ数年、「心が折れる」「心が折れやすい」という表現をよく聞きます。心が折れやすいとは、環境の変化に柔軟に対応できないこと。ゆとり世代の若者や大企業でぬくぬく育ったサラリーマンなどは、心が折れやすい人の代名詞にされがちかもしれません。

 とはいえ、環境の変化が激しい現代では、誰しも心が折れそうな局面を向かえる可能性があります。そんなときは、柔軟に対応して乗り切りたいもの。本書はそうしたニーズに応えてくれます。タイトルにもなっている「レジリエンス(逆境力)」とは、「逆境に耐え、試練を克服し、健康な精神活動を維持するのに不可欠な心理的特性」のこと。この特性は、学習により習得できるとされ、教育から精神医療、企業の人材育成分野まで各界で21世紀を生き抜くための必須スキルとして注目を集めています。

教育機関から企業、米国陸軍まで劇的な成果を上げた手法

 本書のもとになったのは、米名門ペンシルベニア大学で子どもの学習能力や社会適応能力向上のために開発され、世界で唯一、効果が実証されたペン・レジリエンシー・プログラム(PRP)。このプログラムは、米国陸軍で高い成果を上げたがゆえに、機密情報となって長らく公開されなかったのだとか。

 著者らは、レジリエンスに長けた人々を分析した結果から、逆境をはね返すレジリエンスを「自己発見」と「自己変革」につながる7つのスキルとして分類し、誰でもレジリエンスを高められる方法をチャートやテストも多用して、わかりやすく紹介していきます。

 リストラや人事考課への不満といった仕事の悩み、カップル・夫婦関係、子育て、愛する人との別れといった、仕事や家庭で直面しそうな「逆境」の例を題材に、7つのスキルが習得できる本書は、自己啓発意欲の高い人から、人材育成専門家、教育関係者まで、幅広い読者に必ず役立つことでしょう。

(担当/三田)

カレン・ライビッチ(Karen Reivich)

ペンシルベニア大学大学院修了(博士)。世界最大規模で効果検証済みのペン・レジリエンシー・プログラムをベースとした米陸軍のレジリエンス・トレーニングプログラムでマスタートレーナーを務め、その優れた指導力は国内外で高く評価されている。

アンドリュー・シャテー(Andrew Shatté)

アリゾナ大学医学部研究教授。ペンシルベニア大学大学院修了(博士)。ブルッキングス研究所エグゼクティブ教育センターフェロー。フェニックス・ライフ・アカデミー社社長。ライビッチとともに民間におけるPRPの研究開発や普及活動に長年従事している。

【訳者】宇野カオリ(Kaori Uno)

一般社団法人日本ポジティブ心理学協会(JPPA)代表理事。ペンシルベニア大学大学院修了(応用ポジティブ心理学修士)。ペンシルベニア大学では、日本人として唯一、PRPをベースとしたレジリエンスの学校介入研究ならびにレジリエンス・トレーニングの現場に関与した。

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