書籍詳細
第一部=1 重臣たちの動き
鳥居民 著
1月、米軍はフィリピンを進撃中であり、本土は B29の空襲にさらされ、日本の運命は風前の灯にあった。近衛、木戸、東条はこの正月をどう迎え、戦況をどう考えたか。
『昭和二十年』は、敗戦という未曾有の体験に直面した日本国民の一年を、一月一日から十二月三十一日まで、時間の推移にそって叙述した大河ノンフィクションである。本シリーズは、八月十五日までを第一部十四巻とし、以降を第二部四巻とし、逐次刊行の予定である。
昭和二十年の一月、米軍はフィリピンを進撃中であり、日本本土はB29の空襲にさらされ、日本の運命はいまや風前の燈にあった。日本の進路を操る政界や陸海軍の要人たちは、それぞれ戦争終結や続行について、画策しつつあり、国内は空襲、疎開、生産増強等で喧噪を呈していた。本書は、これらの状況を重層的に捉え、敗戦という難曲を日本人がいかに乗り越えたかを描こうとする。厖大な資料をもとに、圧倒的なスケールで展開されるストーリーは、徐々に昭和史を動かす歴史の底流を明らかにするだろう。
昭和二十年の一月、米軍はフィリピンを進撃中であり、日本本土はB29の空襲にさらされ、日本の運命はいまや風前の燈にあった。日本の進路を操る政界や陸海軍の要人たちは、それぞれ戦争終結や続行について、画策しつつあり、国内は空襲、疎開、生産増強等で喧噪を呈していた。本書は、これらの状況を重層的に捉え、敗戦という難曲を日本人がいかに乗り越えたかを描こうとする。厖大な資料をもとに、圧倒的なスケールで展開されるストーリーは、徐々に昭和史を動かす歴史の底流を明らかにするだろう。