草思社

書籍詳細

瀬戸内を泳ぐ魚のように(下)
明治、大正、昭和、動乱の時代を凛として生きた三代にわたる女たちの生きざまを描く。欧州で、初めて日本女性の本当の強さ美しさを知ったと絶賛された話題の書。
ISBN 978-4-7942-0934-4
定価 1,760円(本体1,600円)
判型 四六判
頁数 248頁
初版刊行日 2000年01月05日
原書タイトル FISH IN THE SETO INLAND SEA
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雲井瑠璃
英国バース在住。五歳のときに両親と共に満州へ。戦後引き揚げてきた後、青山学院大学文学部を卒業し、アメリカのコロンビア大学、のちイギリスのケンブリッジ大学に留学。ジョン・ピルグリム氏と結婚し、一男二女をもうける。
著者の母は、未亡人となった後、一九六八年渡英。著者の家族と二〇年以上をともに過ごした。本書は、この母の生きた時代の日本のことを、息子と娘たちに伝えるため執筆された。
この本へのご意見・ご感想
満州で迎えた敗戦は、晴子たちの運命を大きく変えていった。ロシア兵の侵攻、そして中国人の暴動。危難をくぐり抜け、焼け跡になった東京へ引き揚げてきた晴子一家を待っていたのは、さらなる苦闘の日々だった……。
戦前から戦後、動乱の時期を凛として耐え抜いた母の生きざまをつづり、強くたくましく生きる瀬戸内生まれの女たちの心を伝える。