草思社

書籍詳細

作家は編集者と寝るべきか
そこまで書いちゃっていいんですか──!? どのように書いているのかから、デビューの話やセクハラ編集者との戦いまで、創作の秘密を大暴露。ホンネの創作入門。
ISBN 978-4-7942-1557-4
定価 1,320円(本体1,200円)
判型 四六判
頁数 240頁
初版刊行日 2007年02月01日
原書タイトル
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内田春菊
1959年、長崎県生まれ。1984年、漫画家としてデビュー。1993年、小説デビュー作『ファザーファッカー』(文春文庫)は直木賞候補となり、漫画『私たちは繁殖している』(角川文庫)とともに第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受けた。小説、漫画以外に、戯曲、エッセイも多数発表、女優としても映画、芝居に出演するなど、表現の舞台で幅広く活躍している。
小説に、表題作が芥川賞候補となった『キオミ』『犬の方が嫉妬深い』(ともに角川文庫)、『ぬけぬけと男でいよう』『私の中に答えはあるか』(ともに角川書店)、『あたしが海に還るまで』(文春文庫)、『気がつけば彼を見ている』(中央公論新社)など。漫画に『ワイルドハンズ』(祥伝社)、『南くんの恋人』(文春文庫)、『目を閉じて抱いて』『物陰に足拍子』(ともに角川文庫)などがある。
この本へのご意見・ご感想
☆もくじ
1 こうして書いてます
 初めて小説を出すまで
 創作論!
 人称について
 校正という作業
 たくさん書くコツって?
 いるのかこんなやつ!を書く
 性の場面

2 妄想の育て方
 風俗を見る
 ら抜き
 活字
 妄想を育てる
 分量について
 人格を心配される?
 ネタになるから、ってのも……

3 実体験を書くべきか
 小説を書き出す前のこと
 交渉のこと
 小説を書こうとし始めた頃
 被虐待児は泣きながら書く
 足を引っ張る?
 私小説というもの
 さらに、呉智英さんのこと

4 編集者とは寝るべきか
 一人メディアミックス?
 技術と評価
 編集者と肉体関係を持つべきか
 結婚相手として
 恋愛対象として
 カラオケ陶酔度

5 動かすでも動かされるでもなく
 役者の仕事
 芝居って見てます?
 しかし私は今、右肩が痛い
 毎日キス
 「入る」ということ
 書くこととの違い

6 よくわからないことを考える
 最近の発見
 文章にするということ
 具体的に意識して
 自分のことを小説にするとき
 疑問を感じない人もいる
 文章はどうしたら上手くなる?

7 だまされること、疑うこと
 漫画家が書いた小説の漫画化
 語り手が男の場合
 エッセイの人称
 小説とエッセイの違い
 漫画とお裁縫
 暴言から考えてみる
 だまされやすさ

8 何があっても書きつづける
 ドラマのような場面
 前回の誤り
 訂正と言えば
 体調で書くものを変える
 生活が変わったわけ
 だいたいさ
 道具や環境に依存しない
 ちょっとした縁があって
9 耳で観察する
 誰かの言葉を借りるとき
 やな伝言ゲーム
 分析する心
 最近の解決法
 木の芽どきです
 小説家になる?
 わたしんとこのスタッフ
  
10 「物差し」を意識する
 先生と呼ばれて
 日本人ですが
 親不孝もの
 そう簡単にはいかない?
 セクハラ館長
 人の物差し
 物差しを読み取る
 記憶力のジャンル

11 ネガティブな言葉、ポジティブな言葉
 フラッシュバックは突然に
 被虐待児として
 破滅型として生きる?

12 「一般論」を意識する
 長崎へ行ってきました
 察し過ぎ(はずしてるし)
 出来てる人と会って来た
 北原みのりさんに会う
 良い悪いは趣味の問題
 コアイメージ
 取り込もうとする人間関係
 最近思うんだけど

13 「赤裸々」と「赤裸々風」はちがう
 ブログ文体
 おっさんの小説の濡れ場はいやらしい
 わかってきました
 まだ言われる……
 文化系ヤンキー
 語り部体質
 稽古中です

14 現実を考える
 どうすればいい?
 公演中に帰った二人
 こじつけてみよう
 一人いれば現実
 エキストラとは
 『私という病』を読んで

15 何のために書くのか?
 続・記憶力の話
 親不孝小説のすすめ
 ものを書く、本にするということ
 道具の話
 兼業禁止?

 あとがき