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ぺるそな/鬼海弘雄写真集
第23回土門拳賞、2004年日本写真協会賞年度賞をW受賞の『PERSONA』普及版!

ぺるそな
ISBN978-4-7942-1450-8
2005年10月刊
本体2300円
「PERSONA」に寄せられた文より……
…鬼海弘雄氏の作品が持つ奥深い美しさは、人間の運命に向けられたどこかもの悲しいまなざしから来ている。被写体となった人たちが、一見、無意味な言葉やしぐさをあくまで貫き通そうとするのは、そうすることによって自分がひとりの人間──ほかの誰でもない、世界でひとりきりの人間になれるからだ。これほど困難な課題に取り組み、しかもみごとに成功させた写真家は、鬼海氏をおいて他にいない。
アンジェイ・ワイダ(映画監督)
…世界大戦とその戦後を経験し、欲望を吐きだし緊張を解除した人間は、もう空っぽだ。顔=仮面(ペルソナ)が大河の漂流物のように漂っている。それでいてその空っぽの顔の下から語りかける空無は、近代に汚染されていない、たえず無垢な時間が精製するインドや月山、浅草観音の人びとが生きている時代が、一周遅れのトップランナーとして再来し到来しつつある消息を告げてはいないか。鬼海さんは、それと知らずに二十一世紀芸術の幕を切って落としているのである。
種村季弘(作家)

Web草思でも連載中 >>> 「東京ポルカ」