草思社

書籍詳細

修道士マウロの地図
地図製作に全身全霊を捧げた彼が、夢想の果てに見出した「世界」とは──。孤独なルネッサンス人の謎めいた魂の変容と遍歴を描く、歴史哲学ミステリーの傑作。
ISBN 978-4-7942-0808-8
定価 1,980円(本体1,800円)
判型 四六判
頁数 200頁
初版刊行日 1998年04月01日
原書タイトル A MAPMAKER'S DREAM
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ジェイムズ・カウアン
1942年生まれ。オーストラリアの著名な作家・詩人。アフリカ各地の少数民族部落、オーストラリア内陸のアボリジニの集落など、各地を移り住み、現在はイタリアに在住。小説『修道士マウロの地図』『吟遊詩人マルカブリュの恋』など五冊のフィクション、十冊のノンフィクション、二冊の詩集がある。
小笠原豊樹
1932年生まれ。2014年没。訳書にマヤコフスキー、ソルジェニーツィン、プレヴェール、ロス・マクドナルド、ブラッドベリ、トロワイヤなど多数。2014年に著書『マヤコフスキー事件』で第65回読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。また岩田宏名義で、詩をはじめ随筆、小説、評論を多数発表。1966年に「岩田宏詩集」で藤村記念歴程賞受賞。
この本へのご意見・ご感想
16世紀、ヴェネツィア──商人、船乗り、異国の使節たちが運んでくる奇々怪々な物語に一人の修道士がじっと耳を傾けている。その名はフラ・マウロ。心のうちに夢想と観想とを繰り広げながら、彼は世界中の人びとの営みや思惑のすべてを取り込んだ、壮大な世界地図をつくろうとしていた。謎めいた迷路のような情報源をもとに地図を完成させたとき、この孤独なルネッサンス人が見出した「世界」とは……。
人間精神が大きく開花しようとしていた時代に、事実とは何か、私とは誰かを問い続けた修道士の魂の変容と遍歴を描く、歴史哲学ミステリー。