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栃木リンチ殺人事件の真実――とんでもない控訴審判決を検証する

1999年に発生したこの事件は、拉致された被害者の両親が再三にわたって警察に捜査を訴えたのに無視しつづけたというものである。2001年、被害者両親は栃木県警を相手取った裁判(国家賠償裁判)を起こし、2006年4月、宇都宮地裁は警察の非をほぼ全面的に認めるという画期的判決をくだした。

栃木県側はただちに控訴、2007年3月28日に東京高裁が判決をくだす。それは一審の内容を実質上すべてくつがえし、警察の責任を認めないとする驚くべきものだった。刑事裁判で認められたはずの殺害動機の因果関係をも無視し、被害者にも落ち度があったとして過失相殺を加え、さらに両親の訴えにも切迫度がなかったなどという、まさにとんでもない判決であった。

司法への信頼を根源からゆさぶるこの判決を様々な角度から検証する。