草思社

話題の本

このエントリーをはてなブックマークに追加

自分で考えて身につけた社会科の力は、AIにも負けない!

考える力がつく 社会科なぞぺー<小学3年~6年生>
高濱正伸・狩野崇 著

自分で考える力がつく「なぞぺー」シリーズに、ついに社会科が登場!

 「累計70万部を突破した、大人気学習教室「花まる学習会」のメソッドが詰まった小学生向け問題集「なぞぺー」シリーズに、このたびついに社会科が登場しました。
 歴史、地理、公民、生活科の4ジャンルを網羅し、単なる丸覚えではなく、子どもたちが考えることに夢中になり、自分で解くことに嬉しさを覚えるような問題を厳選して掲載しています。ある時代を描いたイラストの中から、実はその時代になかったものを探す「イラストまちがい探し」や、「城の塀はまっすぐな方がいいか、折れ曲がっている方がいいか」といったおしろの機能を考える問題、地名クロスワードほか、問題もバラエティに富んでおり、それらを解くほどに社会科の力がついていきます。

AIに負けない思考力をつける

 著者の高濱正伸氏は、本書の目的についてこう言っています。「もちろん、一般的な参考書や問題集のように、子どもたちに基本的な知識を覚えて社会の教養を身につけてほしいという思いもあります。しかし、この本の一番の目的は、社会科を学ぶ喜びと面白さに触れ、そのことを通じて「考える力」をつけてもらうことです。」 では、 本書が暗記ではない問題集だとして、具体的にはどのような問題があるのでしょうか。
 例えば「イラスト間違い探し」では、平安時代の貴族はかき氷を食べていたかのかどうか、うちわを使って涼んでいたのかどうかというような、大人でも一見してすぐには全問正解できないような、本物の歴史の知識を問う絶妙な問題になっています。この問題について、「 突破するのに必要なのは、歴史を好きになり、その時代時代のイメージを豊かではっきりしたものにすること」だと高濱さんは述べます。このように自分の力で想像し、考え抜くことで培われる「考える力」こそが、コンピューターの思考にも負けない、本物の教養という「一生使える能力」となるのです。さらに、この「自分で考えて正解を出す」という経験が、考えることそのものを好きにさせる最も重要な要因でも在るのです。

 社会科に含まれる 歴史、地理、公民、生活科という科目は、国際化・情報化に伴って複雑化していく世界において、最も重要な素養の一つです。その社会科を、暗記で済ますのはもったいなさすぎます。

 1人でも多くのお子さんが、本書をきっかけに、社会科を自分で考える教科であるととらえて、その面白さに気づいてくれることを願っています。

(担当/吉田)

著者紹介

高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1959年、熊本生まれ。東京大学大学院修士課程卒業。93年、学習教室「花まる学習会」を設立。著作に『考える力がつく算数脳パズルなぞぺ~①②③』をはじめ同シリーズの『新はじめてなぞぺ~』『空間なぞぺ~』『絵なぞぺ~』『迷路なぞぺ~』(以上、草思社)などがある。

著者紹介

狩野崇(かのう・たかし)
群馬生まれ。花まるグループ進学塾部門スクールFCで社会、国語などを担当。通常授業以外にも座学とフィールドワークを融合したユニークな講座を展開する。大人向けの教養講座や、親子向け講座(「お城を学ぶ 城下町で学ぶ」「親子で学ぼう!中東イスラーム」「武士の都・鎌倉 歴史巡りの旅」「地図から考える世界と日本」など)も多数開催。
この本を購入する