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新進気鋭の歌人が文学、哲学の深淵に迫る

◆縦横無尽な筆致で誘う「書物への旅」
ホフマン、ボードレール、マラルメ、ニーチェ、ハイデガー、バタイユ、藤原定家、上田秋成、波多野精一、九鬼周造、塚本邦雄、三島由紀夫……。
十六歳で自殺未遂を犯してから、文学書、思想書は著者にとって唯一の心の拠り所でした。本書は角川短歌賞・現代歌人協会賞受賞の歌人・研究者が、古今東西の名著のエッセンスを、読書時の記憶を回想するとともに紹介する一冊です。
巧みに引用を交えながら、ペダンティズムとナルシシズムをスパイスに、縦横無尽な筆致で古典的名作の読みどころを解説します。
◆定家からベルクソン、そして18禁ゲームまで
第一部にフィクションの要素を含む小説風のもの、第二部に評論風のものをまとめた二部構成です。
上田秋成『雨月物語』、塚本邦雄『定家百首』、ボードレール『パリの憂愁』、『マラルメ詩集』といった文学書から、ベルクソン『物質と記憶』、波多野精一『時と永遠』、九鬼周造『「いき」の構造』といった哲学・思想書まで、幅広い書物を取り上げます。数々の書物に加え、伝説的18禁ゲーム『さよならを教えて』の魅力も解き明かします。
憂鬱、絶望、虚無、孤独、不安……。こうした感情に苛まれながらも、文学や哲学の深淵に迫る読書エッセイを是非お楽しみください。
(担当/渡邉)
【目次】
はしがき
Ⅰ 記憶――十二の断章
一行のボオド「レエル」――『パリの憂愁』
傍観者のエチカ――『エチカ』
存在と弛緩――『存在と時間』
記憶の周波数――『物質と記憶』
浅茅が宿の朝露――『雨月物語』
放課後の物騙り――『アクアリウムの夜』
コッペリウスの冬――『砂男』
雨はライプニッツのように――『形而上学叙説』
カフカと父親の話――『文学と悪』
かるてしうす異聞――『省察』
アナベル・リイ変奏――『美しいアナベル・リイ』
書かれざる物語――『二人であることの病い』
Ⅱ 書物への旅――批評的エセー
世界は一冊の書物――『マラルメ詩集』
ブライヤーは何の花?――『思想のドラマトゥルギー』
木漏れ日の哲学者――『喜ばしき知恵』
終る世界のエクリチュール――『渡辺一夫敗戦日記』
ある自伝の余白に――『闇屋になりそこねた哲学者』
美とは虚無のまたの名――『定家百首』
時間についてのエスキース――『時と永遠』
劇的人間と劇場型人間――『岬にての物語』
視ることのドラマトゥルギー――『内的体験』
ジル・ド・レ覚書――『異端の肖像』
一輪の花の幻――『夏の花』
翻訳の悪無限――『「いき」の構造』
さよならの不可能性について――『さよならを教えて』
あとがきにかえて――「早稲田の文学と私」
