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「どうせ自分なんて……」。自己否定のスパイラルから抜け出すための考え方・学び方・働き方!

「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい
安井元康 著

 本書は、マウスコンピューターを擁するMCJの経営者として活躍するかたわら、東洋経済オンラインの人気連載《非学歴エリートの熱血キャリア相談》で長年にわたってビジネスパーソンや学生の悩みに答えてきた著者が、自身の経験をベースに綴った学歴論・キャリア論です。

 20代にして上場企業の役員となり、ケンブリッジ大でMBAを取得後に入社したコンサル会社では30代半ばで幹部に昇進、そして30代後半でMCJ社長に就任……という仰天すべきキャリアを歩んでいる著者ではありますが、いわゆる「エリートコース」を歩んできたわけではありません。中堅私大と呼ばれる大学から就職氷河期のどまん中にベンチャー企業に入社、「自分には学歴がない」という焦りをエネルギーに変えて努力を重ねてきた結果が、このキャリアなのです。

 学歴社会の崩壊はずいぶん前から言われていますが、「それでも、人は自身の(パッとしない)学歴を幾つになっても、意外と引きずってしまうもの」と著者は書いています。問題はそこから生まれる「どうせ自分なんて……」という自己否定のスパイラルからいかに脱するか、そしてそれを未来を変えるための力に変えていけるかです。本書では著者自身の経験も交えながら、「学歴なんて関係ない」人生を送るための考え方と働き方・学び方を紹介しています。何より大切なのは学歴ではなく「学習歴」であり、人生のフェーズごとに学びと実践を積み重ねていくことで、人はアイデンティティが上書きされて過去の学歴など気にならなくなるという著者の言葉には、万鈞の重みがあります。自分の生き方を模索しているすべての方に読んでいただきたい一冊です。

(担当/碇)

【目次】

第1章 なぜ学歴が気になるのか
・なぜ今、学歴について語るのか
・学歴が「安心材料」になる時代は終わっている
・「他人の評価」を成功の基準にしてはいけない
・新型コロナウイルスの流行が問いかけるもの

第2章 「高学歴な人たち」の正体
・残念な高学歴の人たち
・実録こんな高学歴には要注意
・イケてる高学歴の人たち
・人生の最高経営責任者(CEO)は自分自身
・「残念な高学歴」よりも残念な人

第3章 学歴よりも学習歴
・社会人になってからの学習歴
・自分の市場価値をどう高めるか
・社会人を待ち受ける4つの「罠」
・忙しい社会人は「何を」「どのように」学ぶべきか
・モチベーション×時間×効率
・学び方をどう工夫するか
・参考:私の学習歴

第4章  学歴に頼らず仕事で成功するために
・それでも進むべき道が見えないなら
・自分の「ポジション」をつねに意識する
・自分の「やり方」を把握・構築する
・見栄やプライドを捨てる勇気
・戦略的に逃げる勇気
・自分の「幸せの基準」をつねに意識する

第5章  それでも学歴が気になるのなら
・一生ついてまわる学歴
・学歴の「代わりになるもの」を手に入れる
・要は「最終学歴」という考え方
・学歴と年齢の関係性
・学歴を「ネタ」にできるようになるのが理想

第6章 非学歴時代の人生設計
・個としての選択が問われる時代
・固定制の生き方から変動制の生き方へ
・プランBをつねに持っておく
・コロナ禍を契機に考えるべきこと、やるべきこと 
・彼を知り己を知る

著者紹介

安井元康(やすい・もとやす)
MCJ社長。1978年東京生まれ。都立三田高校、明治学院大学国際学部卒業後、2001年にGDH(現ゴンゾ)に入社。2002年に株式会社エムシージェイ(現MCJ)に転職し、同社のIPO実務責任者として東証への上場を達成、26歳で同社執行役員経営企画室長(グループCFO)に就任。その後、ケンブリッジ大学大学院に私費留学しMBAを取得。帰国後は経営共創基盤(IGPI)に参画。さまざまな業種における成長戦略や再生計画の立案・実行に従事。同社在職中に、ぴあ執行役員(管理部門担当)として2年間事業構造改革の他、金融庁非常勤職員等、社外でも活躍。2016年にMCJに復帰、2017年より同社社長兼COO。2014年より東洋経済オンラインで「非学歴エリートの熱血キャリア相談」を連載中。著書に『極端のすすめ』(草思社)、『非学歴エリート』『下剋上転職』(ともに飛鳥新社)、『99・9%の人間関係はいらない』(中公新書ラクレ)などがある。
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