話題の本
話題の本一覧
- 犬に良い暮らしは、人間にも最高だった!
- ページを開けば、旅心が動き出す。東欧の色、匂い、料理まで味わえる記憶で旅するフォトエッセイ。
- 中古住宅を「探す・買う・直す」が一冊でわかる!
- 小津だけじゃない昭和の日本映画の面白さ
- 予測にまつわる奇妙な実話を数学で読みとく
- そのつらさには正当な理由がある。
- 「崩壊の現場」から人類の現在と未来を考察する知的刺激に満ちたルポルタージュ!
- 麻布台ヒルズの設計で世界を熱狂させる、希代の建築家のビジュアル・マニフェスト!
- 苦痛を味わう方が幸福になる?科学的に苦しみの価値を考察
- 近代短歌はおもしろい!
草思社ブログをご覧ください
内田樹の原点! カミュ、レヴィナス、ブランショを読み解く
前–哲学的 初期論文集
内田樹 著

◆内田樹氏の若き日の論文を集成
本書は思想家・内田樹氏が若い頃に書いたフランス文学、哲学についての論文を集めたものです。多くはフランス文学者として駆け出しの80年代から90年代にかけて執筆されました。論文という「定型のしばり」がある文章は、独特の緊張感に溢れています。
◆カミュ、レヴィナス、ブランショを読み解く
本書に収録された作品は、内田樹氏が偏愛するカミュ(『異邦人』『ペスト』『カリギュラ』『シシュポスの神話』)、レヴィナス、ブランショを題材にしたものです。
「20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ」では、カミュの「私の興味はいかに行動すべきかを知ることにある。より厳密に言えば、神も理性も信じないときに人はいかにして行動しうるのかを知ることにある」という問題提起を引いて、「なぜ人を殺してはいけないのか」という主題に一つの回答を示します。
著者の原点である倫理的なテーマに真摯に向き合った七篇を是非ご高覧ください。
(担当/渡邉)
【目次】
はじめに
20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ
アルジェリアの影――アルベール・カミュと歴史
「意味しないもの」としての〈母〉――アルベール・カミュと性差
鏡像破壊――『カリギュラ』のラカン的読解
アルベール・カミュと演劇
声と光――レヴィナス『フッサール現象学における直観の理論』の読解
面従腹背のテロリズム――『文学はいかにして可能か』のもう一つの読解可能性
解題
