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内田樹の原点! カミュ、レヴィナス、ブランショを読み解く

前–哲学的 初期論文集
内田樹 著

◆内田樹氏の若き日の論文を集成

 本書は思想家・内田樹氏が若い頃に書いたフランス文学、哲学についての論文を集めたものです。多くはフランス文学者として駆け出しの80年代から90年代にかけて執筆されました。論文という「定型のしばり」がある文章は、独特の緊張感に溢れています。

◆カミュ、レヴィナス、ブランショを読み解く

 本書に収録された作品は、内田樹氏が偏愛するカミュ(『異邦人』『ペスト』『カリギュラ』『シシュポスの神話』)、レヴィナス、ブランショを題材にしたものです。
「20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ」では、カミュの「私の興味はいかに行動すべきかを知ることにある。より厳密に言えば、神も理性も信じないときに人はいかにして行動しうるのかを知ることにある」という問題提起を引いて、「なぜ人を殺してはいけないのか」という主題に一つの回答を示します。
 著者の原点である倫理的なテーマに真摯に向き合った七篇を是非ご高覧ください。

(担当/渡邉)


【目次】 はじめに
20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ
アルジェリアの影――アルベール・カミュと歴史
「意味しないもの」としての〈母〉――アルベール・カミュと性差
鏡像破壊――『カリギュラ』のラカン的読解
アルベール・カミュと演劇
声と光――レヴィナス『フッサール現象学における直観の理論』の読解
面従腹背のテロリズム――『文学はいかにして可能か』のもう一つの読解可能性
解題

著者紹介

内田樹(うちだ・いつき)
1950年、東京都生まれ。思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。著書に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』、『私家版・ユダヤ文化論』(小林秀雄賞)、『日本辺境論』(新書大賞)、『日本習合論』など多数。伊丹十三賞受賞。
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