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60歳、納得のいく人生を送るコツとは?

自分らしく生きたい―それは誰もが願うこと。
社会的に活躍をし、一仕事を終えた世代でも、同じではないでしょうか?
これまで窮屈だった人生をもう少しゆるめたい、納得できなかった部分を修正したい、やりたいことを思いきりやってみたい…本書はそんな考えを持ち始めたアラカン世代の男女に向けた「さまよえる新シニア」への再生のための指南書です。
60歳の先をいかにより自分らしく生き、満足をしながら生活していくのか?
著者の榎本先生は「そのためには、これまでの人生を徹底的に振り返り、俯瞰して見つめ直し、自分がどんな出来事や人との出会いで60歳まで生きてこられたのかについて考えることが最も取り組みやすく、大切な作業です」と説きます。
若い頃に出会った友人たちとの思い出、当時悩んでいたことを思い起こし、記憶の素材を集め、自分がこれまでどんな生き方をしてきたのかを徹底的に振り返ることが、この時期には不可欠だというのです。
未来は過去の意味づけを基につくられていくもので、心理学的にこの行為を「自伝的記憶をたどる」といいます。その「自伝的記録」をきれいに整理しておくと。過去のネガティブなエピソードも今の自分につながるポジティブな意味を持つものへと変化し、先が見通せるようになるそうです。
自分の価値の高めるための「自己物語」の構築の方法を、さまざまなタイプの同世代の事例を紹介しながらわかりやすく解説する心理エッセイです。
(担当/五十嵐)
目次序にかえて あなたの人生にも物語がある
第1章 60歳、今こそこれまでの人生を振り返ってみよう
人生の半分以上を過ごしてきて思うこと
これからの人生に対する不安や期待
60歳前後は人生の大きな転機
今こそこれまでの人生を振り返ってみよう
転機となった出来事を可視化してみる
第2章 自分はいったいどんな人生を送ってきたのか
自分の人生と向き合うために
懐かしく思い出される人
懐かしく思い出される場所
懐かしく思い出されるモノ
懐かしく思い出される出来事
幼い頃の自分に出会ってみよう
思春期・青年期の自分に出会ってみよう
成人前期や中年期の自分に出会ってみよう
自分らしさは具体的な出来事やそれにまつわる思いの中にある
第3章 人に語ることで新たな方向性が見えてくる
悩むときだれかに話したくなるのはなぜか
語ることで心の中が整理され、新たな方向性が見えてくる
過去を共有できる友だちとの語り合い
人に語ることでモヤモヤした思いが形をとってくる
じっくり耳を傾けてくれる相手の大切さ
聞き手によって語り口が左右される
よい聞き手が自己洞察をもたらしてくれる
視点の違いが新たな洞察につながる
だれかに語ることで独りよがりの自己物語から脱することができる
第4章 過去をどう意味づけるかで、これからの人生が違ってくる
過去を悔やむ人、過去を肯定的に受け止めている人
未来は過去の意味づけを基につくられていく
事実の世界と意味の世界
経験の意味づけの仕方にはクセがある
過去は変えることができる
ネガティブな意味づけは人生を受け入れがたくする
ネガティブな出来事にもポジティブな意味づけを
第5章 60歳からは納得のいく人生にしていこう
人は生涯にわたって発達していく
これまでの人生を改めて振り返ってみよう
年を重ねることで人生の受容が進む
過去へのとらわれを解き放つ
過去と向き合うことが生き直すきっかけになる
「今、ここ」からどこに向かっていくべきか
思いがけない出来事も前向きに活かす
おわりに