草思社

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“人生の終盤”にドラマが炸裂!!の超短編老齢小説集

灰になったら夫婦円満
小川有里 著
灰になったら夫婦円満

美衣子さんは危篤になった夫の告別式で行う喪主挨拶の下書きを始めた。大学ノートに思うまま書いていたら、出るわ出るわ、夫への不満が大噴出! 長年待ち望んだ「1人暮らし」を前に、妻の本音はとどまるところを知らず……!?
本作は表題作を含む「令和シニア」のあるある物語36編を収録したシニカルでありながら心あたたまるユーモアに満ちた短編連作小説集です。
著者が集めた実話を参考に、イマドキの令和の老年世代の本音や実情を臨場感たっぷりに表現。主人公たちにはさまざまな出来事が待ち受けていますが、起こるトラブルや事象をしっかりと受けとめて考え、前向きに進んでいこうとする姿にはすがすがしさを感じます。
「残りの人生が少ないからこそ、今、自分がこうしたい、こう生きたいと思う方向に進む。明るく、強い。私も令和老年の1人として登場人物を見習って、前向きに生きていきたいと」と、著者の小川さんも語ります。
「ほっこりしたり笑えたり毒気があったり。やっぱり女性のほうがたくましい!」(50代女性)、「この本を88歳の入院中の母にプレゼントしたら、一気に読んだ!面白かった!と喜んでくれました」(60代女性)、「何気なく手に取って読んでみたら、家族のストレスが一気に吹き飛んで元気になりました!」
(70代女性)など、反響続々の人気老齢超短編小説集『死んでしまえば最愛の人』につづく第二弾。第一弾よりさらにパワーアップ! 読後の爽快感をぜひ味わっていただきたいです。

(担当/五十嵐)

目次より

第1章 断崖ラブ
上半身は燃えておる
愛人力
おさげの頃
断崖ラブ
きれいなおうち
おいしい時間を食べていたい

第2章 夫婦百景
さよならマドンナ
回遊魚の妻
夫婦じまい
昭和さん
きちょうメン
嫉妬に時効なし
灰になったら夫婦円満
愛のさんか

第3章 家族って一体?
おためし
おっぱいが終わらない
加齢お芝居
お父さんを残さないで
家族って一体?
プリン、プリン
悪夢くらべ
思い出のアトシマツ
お骨の話

第4章 令和お付き合い考
要らないよう
急いでないけど
貰い疲れ
優しい続きを
青い鳥になる

第5章 加齢バンザイ
昭和脳
じじざかり
のほほん菌
恵みの雨
笑う義母
きれいは内緒で
もっといい話を
最高の老後

著者紹介

小川有里(おがわ・ゆり)
1946年高知県生まれ。介護雑誌などのライターを経て現在はエッセイストとして活躍中。テーマは、女性、家族、育児、社会現象、シニアなど。著書に『定年ちいぱっぱ―二人はツライよ』『定年オヤジのしつけ方』『負けるな姑! 嫁怪獣(ヨメサウルス)に喰われるな』『おばさん事典』『加齢なる日々 定年おじさんの放課後』『強いおばさん 弱いおじさん 二の腕の太さにはワケがある』『おばさん百科』『死んでしまえば最愛の人』などがある。
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