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奇跡の海峡突破を成し遂げた男を突き動かした「大義」とは──
国境の人 間宮林蔵
――探検家にして幕府隠密、謎多き男の実像を追う
髙橋大輔 著

列強のアジア進出で緊張高まる江戸後期に、国内外を雄飛し続けた男の生涯!
「間宮海峡」で高名な江戸後期の探検家、間宮林蔵。彼の生涯は、サハリン島(カラフト・北蝦夷)やアムール川流域を探査し、蝦夷地(北海道)の測量・地図制作に従事した30〜40代半ばまでの前半生と、幕府隠密として薩摩などの西国の城下に潜入した40代後半以降の後半生に分かれますが、彼は、ただの探検家や隠密ではありません。
林蔵の足跡は、その生涯にわたって、当時の日本の「国境」と関わっているのです。
当時の日本には、異国との交易や外交のための「4つの口」(長崎口、薩摩口、対馬口、松前口)があり、そのいずれにも林蔵の関与が見られるのです。
彼はなぜ、国境の地を目指したのか。そこで果たした役割とは──。
現代日本の国境は林蔵らが残した大いなる遺産の上にあるとさえ言えます。北方領土、竹島、尖閣諸島など国境・領土問題に直面する今こそ、読んでおきたい一冊です。
(担当/貞島)
目次
第1章 探検家のゆりかご
第2章 サハリン追跡
第3章 失われたデレンを求めて
第4章 アムール漂流
第5章 持ち去られた古地図
第6章 血族
第7章 間宮海峡へ
第8章 隠密説の謎
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