草思社

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麻布台ヒルズの設計で世界を熱狂させる、希代の建築家のビジュアル・マニフェスト!

HUMANISE 建築で人間味のある都市をつくる
トーマス・ヘザウィック 著 牧尾晴喜 訳
HUMANISE 建築で人間味のある都市をつくる

2012年オリンピックの聖火台や上海万博パビリオンのウニのような建物で日本でも一躍話題になり、ついに麻布台ヒルズで日本でも作品が実現した、建築家トーマス・ヘザウィック。彼の独創的な建築は、いったいどのような理念から生まれているのでしょうか。そのカギは、「人間らしさ」にあると言います。
本書は、彼の建築哲学をインパクトのあるグラフィックとともに表現した1冊です。

本書は3部構成になっています。第1部では、ガウディにあこがれて建築を目指したところから始まり、いかに現代の都市が退屈で、人間味のないものになっているかを指摘します。それは東京も例外ではありません。第2部では、そうなってしまった原因を探ります。その犯人は、装飾のないモダニズム建築であると言います。建築教育に大いに問題があると言い、大胆にも、モダニズム建築の巨匠であるコルビュジェやミースに批判的に切り込みます。
第3部では、どのようにして都市をふたたび人間的なものにすることができるかを考えていきます。どのようにして、人間の感性に訴えるデザインが可能なのかを、実作も交えながら紹介します。AIなど現代の技術によって、彼が目指す装飾的な都市は、ますます実現できるものになってきており、その意味でも彼の目指す建築は時代に適ったものであるといえそうです。

本書を通して語られる「人間らしい」建築は、人間を幸福にするものです。都市や建築は、人間にとってよりよい世界を導くことができるのだという、希望に満ちた内容になっています。

(担当/吉田)

著者紹介

トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)
世界で最も著名なデザイナーの一人であり、建築から家具に至る多様な作品群は、独創性、創意工夫、そして人間味を特徴とする。ヘザウィック・スタジオは、私たちの周りの物理的な世界を、より楽しく、より魅力的なものにするために尽力している。設計事例に、ロンドンのルートマスターバス、2012年オリンピックの聖火台、キングスクロスのコール・ドロップス・ヤード、Google初の地上キャンパスであるベイビュー、ニューヨークのハドソン川に浮かぶ公園、リトルアイランド、上海万博イギリス館、麻布台ヒルズなどがある。

訳者紹介

牧尾晴喜(まきお・はるき)
建築やデザイン分野の翻訳を手がけている。メルボルン大学客員研究員などを経て、同志社女子大学で兼任教員。博士(工学)。主な訳書・監訳書に、『建築のかたちと金融資本主義:氷山、ゾンビ、極細建築』『ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明』、『世界を変えた建築構造の物語』(以上、草思社)、『モダン・ムーブメントの建築家たち:1920-1970』(青土社)、『目標という幻想』(ビー・エヌ・エヌ)などがある。一級建築士。株式会社フレーズクレーズ代表。
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