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イェール大学の超人気講座が待望の書籍化!

心理学とは何か
――フロイトから脳科学、進化心理学まで
ポール・ブルーム 著 田沢恭子 訳
心理学とは何か

情報爆発の時代に、人間の不完全さを見つめて「よく生きる」ためのまったく新しい入門書。

 「こころの正体は脳の電気信号である」という発見以来、心の営みを次々と解き明かしてきた心理学は、現代においてはマーケティングや人材管理の技術として社会の発展に不可欠なものとなっている。一方で、人間の認知の弱点をつくようなコンテンツを世に溢れさせ、社会の分断を助長する道具としても使われるという問題も顕わになってきた。
 真偽不明な情報が飛び交い、エビデンスすらもその根拠を疑われて信用を失いつつある世の中で、わたしたちは「こころ」について知ろうとすればするほど、「人間とは何か」という素朴で根源的な問いに答えられなくなっているのではないか……。

 そのような現状を憂いた著者は心理学を、人間の可能性をひらき、「われわれはどう生きるべきか」という指針を示しうるものとして再定義しようと試みる。
 本書は、いまだ答えの出ていない次の問いから始まる。
 “たった1.5kgの肉塊である脳は、どのようにしてわれわれの意思や感情を生み出したのか”

 心理学の歴史は200年ほどで、哲学や自然科学に比べればまだまだ若い学問だ。著者はその限界を認め、心理学の源流である西洋思想の歴史にさかのぼり、人間の本性を辿る旅に出る。
 フロイトの無意識やスキナーの行動主義の理論に新たな光をあて、われわれがふと感じる身近な疑問について最新研究の知見をもとに答えていく、まったく新しい入門書の決定版。

●ショート動画を見続けてしまうのはなぜか
●賢い人ほど陰謀論にハマってしまう?
●怒りや嫉妬の感情が人間社会に不可欠な理由
●科学的に正しい恋のかけ引き――気になる人へのメッセージの返信頻度とは?
●人生は遺伝で決まっているのか、それとも経験や環境で変わるのか

 心理学の歴史から行動経済学や進化心理学、ポジティブ心理学などの最新分野まで、多彩なストーリーテリングで縦横無尽に徹底解説。

(担当/幸崎)

目次

第1章神経心理学―1.5kgの肉塊が「私」をつくる?
第2章生理心理学―意識という主観的経験の謎
第3章深層心理学―フロイトが暴いた「手に負えない無意識」
第4章行動心理学―外的環境が行動をデザインする
第5章発達心理学―子どもの知性はいかに世界を創り出すか
第6章言語心理学―言葉を話すサル
第7章認知心理学―脳がつくり出す「現実」
第8章非合理な心と意思決定の心理学
第9章進化心理学―生存本能で読み解く欲望の系譜
第10章心理学実験と再現性の危機
第11章社会心理学―関係性・バイアス・服従実験
第12章集団心理学―差別とカテゴリー化の力学
第13章パーソナリティ心理学―唯一無二の自分と遺伝の力
第14章臨床心理学―苦しむ心を癒すには?
第15章ポジティブ心理学―人生の成功と詐欺師たち

著者紹介

ポール・ブルーム(Paul Bloom)
トロント大学心理学教授。イェール大学心理学名誉教授(ブルックスおよびスザンヌ・レーゲン冠教授職)。道徳、アイデンティティ、快楽の心理学を探求している。学術誌『ネイチャー』や『サイエンス』のほか、『ニューヨーク・タイムズ』『ニューヨーカー』『アトランティック・マンスリー』にも寄稿。著書に『ジャスト・ベイビー―赤ちゃんが教えてくれる善悪の起源』(NTT出版)、『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』(白揚社)、『苦痛の心理学―なぜ人は自ら苦しみを求めるのか』(草思社)など。

訳者紹介

田沢恭子(たざわ・きょうこ)
翻訳家。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了。訳書に『アルゴリズム思考術』、『「夢のエネルギー」核融合の最終解答』、『クッキーをつくれば宇宙がわかる』(以上、早川書房)、『戦争がつくった現代の食卓』、『ルーズな文化とタイトな文化』、『人はなぜ物を愛するのか』(以上、白揚社)、『酵母 文明を発酵させる菌の話』、『AIが職場にやってきた』、『なぜ人はアートを楽しむように進化したのか』(以上、草思社)などがある。
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